ビートルズ話し14

また間があいてしまいました。今回はRevolverです。個人的には一番シンパシーがあるアルバムです。

1曲目のタックスマンからもう最高です。あのピッチをさげたカウント、咳きばらい、ロック的カッティングギターにモータウン的ベースライン、抑制のきいたドラム、インド風ギターソロ、税金制度に対するブラックユーモア満載の歌詞。ジョージ最高。その他インド楽器のみによるロック、ラブ・ユー・トゥー、内省的なアイ・ウォント・トゥー・テル・ユーと過去最高の3曲収録。

そしてポールのメロディーメイカー、ストーリーテラーの才能爆発。エリナー・リグビー、ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエアー、フォー・ノー・ワンなどポール節が炸裂。

ジョンはこのアルバムではすごい。アイム・オンリー・スリーピングでの逆再生ギター、シー・セッド・シー・セッドの予測不能の展開、ドクター・ロバートなんか完全にドラッグソング。そしてなんといってもトゥモロー・ネヴァー・ノウズでしょう。ミニマル、サンプリング、テープ操作全開の実験サウンド。これは今聴いてもものすごい。

リンゴはポールの作ったイエロー・サブマリンでほのぼの路線。この曲はリンゴじゃないとね。でも実はサウンドエフェクトなんか結構実験的。

このアルバムで4人の個性が完全にでてきましたね。