最近思うこと
泣きについてこの前書いたけど、この不安の時代にエモーショナルなものを求めるのはすごく自然なことだと思う。僕もやっぱり不安なことだらけだし、感動的な感傷的なものを求める時が少なくない。
でも、自分のエモーションを表現として他人に訴えることって芸術を利用した宗教になる恐れがある。
もちろん感情に訴えるものの方がわかりやすいし、多くの人が求めているものだと思う。それゆえ危険なことだ。
そういった表現者は崇められ、その表現を求めて多くの人が集ってくるでしょう。それを商売と割り切って戦略としてやっていれば何の問題もないですが、芸術家としてのアイデンティティーでもってそれをやっていれば、非常に気持のいいものだしエゴが出てくる人もいる。そういう人は芸術表現とは関係のない大きなことを言い出し兼ねない。そして信者達はその人のいうことは全て正しいと思い込むことに。
こうなるとどう考えても芸術ではない。
まあ、僕の不安からくる邪推かもしれないけど。