analogicの世界観

僕のメインプロジェクトであるanalogicは中村修(映像)と"非コンピューター"、"非楽器"をコンセプトにサウンドとヴィジュアルをリアルタイムで加工するパフォーマンスをしている。
イメージは完全に無機質で数学的科学的なものとアコースティックで感情的でアニミズム的なものを両極とすると、その間のどっちつかずの感覚。感情を持っているが、それを表現できない機械。
2人とも育った環境は京浜工業地帯の埋め立て地。僕は大森、中村修は川崎である。このことは僕らの作品及びパフォーマンスに多大な影響がある。
僕が小さいころから常に見て聞いていたのが近所の町工場の油にまみれた機械、そしてそこから発生するインダストリアル且つアコースティックなノイズ。その工場の周りには人工の砂浜が広がる緑豊かな公園が沢山あって、お互いが何食わぬ顔で共生していた。
僕の小学生のころの遊び道具は町工場から盗んだ鉄くず。友達とサンダーの歯、鉄板や鉄の角材を使って遊んでいた。それと同時に公園でのザリガニ釣りなどもやっていた。
人工の自然、人間が動かすアコースティックな機械。この共存。これがanalogicの世界観。