informationでした。

今回からinformationは第三期に突入しました。
音楽としてノイズ、即興、特殊楽器演奏をすることとは正反対の、非音楽として普通の楽器の音やリズムを別の記号として使うということが果たして可能なのか。そういうことを考えさせてくれるいいライブが出来たと思います。音の聴き触りや音を出す方法論だけの世界ではなく、構造とコンセプトに重点を置く事。それがinformationにとって重要なことですね。しかしまだまだ課題が多いです。これからいろいろと試していきます。
我々は音楽を音楽としてどうしても認識してしまう音色やリズムがあり、そこは教育、経験によって完全にそう思わせられてしまうシステムが働く。しかし音を出している側が音楽とは違う目的で音を出していたら?それが偶然にも音楽的な音色やリズムに感じてしまったら?そういったディスコミュニケーション状態に非常に興味がある。
また我々が音楽と思っているものが他の文化では全く音楽とはかけ離れたものとして扱われている状況においても同様のディスコミュニケーション状態が生じる。
それは音楽だけでなく、すべてのものに当てはまる。"あるもの"を"あるもの"として認識するのは、認識する側の勝手な思い込みにすぎないのかもしれない。