Small Facesのふたり。

10月に来日するPaul Wellerのチケットの抽選予約をとったよ。
そのPaul Wellerが影響をうけたSmall FacesのSteve MarriottとRonnie Lane。この2人の晩年は悲しいですが、その生き方、とても好きです。

Steve Marriottは音楽性の違いによりSmall faces脱退後、Humble Pieを結成してより泥臭いハードな路線になり、そのHumble Pieも解散。容姿も若いころはモッズのヒーローでかわいい顔してたんですが、晩年は額も広がり、小太りに。音楽も鳴かず飛ばず。それでも小さいパブで気ままに演奏してたそうです。最後は酔っぱらって寝たばこの不始末で焼死してしまうんですね。享年44才。

一方、Ronnie Lane。Steve Marriott脱退後、Small FacesにRod StewartとRon woodを入れてFacesとして世界的なロックバンドになるんですが、スター生活にうんざりして、Faces脱退。田舎に引っ越し農家をやりながら、気の合う仲間とバンドSlim Chance(ネーミングが皮肉がきいててしゃれてるな)を結成して、自分のやりたい音楽をやってました。そして、家族を連れてテント小屋をもって好きな場所で演奏する旅を始めるんですね。もちろん大赤字です。で、多発性硬化症が発症してしまうんです。晩年は車いすでの生活を余儀なくされます。いろんな友人からのサポートもあるんですが、病状が悪化して音楽活動もできなくなります。そして51才でお亡くなりに…。

とても悲しい最後なんですが、ショービズの世界から離れ、気ままに好きな音楽を演奏していた時期の2人は音楽家としてとても幸せだったんじゃないだろうか。常に第一線でバリバリ活動してるミュージシャンもすごいですが、売れなくても、短い人生やりたいことを信念もって、気ままにやっていくのもかっこいいですね。