2009年04月17日 夜のプロトコル・アカデミー:講座02回 「何が彼女をそうさせたか 〜明治大正昭和 不良少女と少女ギャング団の時代〜」

open 18:30 start 19:00
2000yen(1drink)

※イベント終了後に懇親会を予定しています(会費別途)。
【予約】http://www.yorutoko.com/

毎回、ひとつの研究テーマについて語り合うトークイベント「夜のプロトコル」。
二回目となる今回は、スタッフメンバーの平山亜佐子が、明治・大正・昭和初期の不
良少女たちについて語ります。ゲストは大阪在住の毛利眞人氏。第一部の聞き手には
神田ぱん氏をお迎えします。
本当にあった奇々怪々なモダン都市ファンタジーが、この夜甦る!

《概略》
およそ100年前の明治の時代から、堕落書生を成敗したり、男装して女友達と貸座敷
にしけこんだりする過激な少女たちがいたことは、意外に知られていません。そうし
た少女たちやその集団は、明治時代には「莫連女(ばくれんおんな)」や「悪少女団」
と呼ばれ、大正時代には「不良少女」「不良少女団」、昭和初期には「モガ」「少女
ギャング団」と呼称が変遷し、時代とともにその中身も変わってきました。今回は新
聞記事を参照する第一部と、当時の音源を聞きながら解説する第二部の二部構成に仕
立て、立体的に展開します。

《第一部》 新聞を騒がす不良少女たち 聞き手:神田ぱん
藤原書店主催の河上肇賞奨励賞をいただいた未発表原稿「明治大正昭和 莫連女と少
女ギャング団」をもとに、 明治、大正、昭和初期、それぞれの時代を象徴するよう
な事件をとりあげ、当人画像を含む新聞記事を参照し、ときにツッコミ、ときに笑い
ながら、世相や風俗を解説していきます。未発表原稿なので本にならない場合はここ
でしか聞けません、ぜひ!

《第二部》 何が彼女をそうさせたか ゲスト:毛利眞人
音楽史家でSPレコードコレクターでもある大阪在住の毛利眞人氏所蔵のSPレコード
源を流しながら、大正から昭和初期にかけて花開いたカフェーやジャズ、レヴューな
ど当時の文化を中心に、社会的・歴史的背景について語り合います。


平山亜佐子
1970年生まれ、東京在住。エディトリアル・デザインのかたわら、文筆活動や音楽活
動などを行なう。雑誌「ユリイカ」(青土社)の「文化系女子カタログ」特集号や
「戦後日本のジャズ文化」特集号に寄稿。共著に『SNSの研究』(翔泳社、2007)、
単著に『20世紀 破天荒セレブ ありえないほど楽しい女の人生カタログ』(国書刊
行会、2008)がある。「明治大正昭和 莫連女と少女ギャング団」で藤原書店主催の
河上肇賞奨励賞を受賞。歌のユニット2525(にっこにこ)稼業所属。
http://d.hatena.ne.jp/achaco/

神田ぱん
1963年生まれ、東京在住。町歩き系フリーライター。三児の母。雑誌「散歩の達人
「コンパス時刻表」(交通新聞社)などで活躍。ミニコミ「車掌」(内容は非鉄)の
営業部員という顔も持つ。共著書に「鉄子の部屋」(交通新聞社刊、2007)。
http://www.sepia.dti.ne.jp/syashou/anpan/

毛利眞人
1972年生まれ、大阪市在住。音楽ライター、日本近代音楽史家、SPレコード蒐集家。
執筆、ラジオ原稿、CD復刻、レコードコンサート、音楽に関わるイヴェントのデータ
監修など活動は多岐にわたり、カルチャーサロンの講師もしている。2001年より関西
NHKラジオ深夜便「懐かしのSP盤コーナー」(a.m.2:05〜)に音源・解説を提供。
単著は「貴志康一 永遠の青年音楽家」(国書刊行会、2006)。09年秋に講談社より
2冊目の単著「ニッポン・スウィングタイム(仮)」を刊行予定。
http://www.h4.dion.ne.jp/~kishi_k/