ビートルズ話し

盛り上がってますねー、マジカル。ですが時代はうつり変わる(笑)。ホワイトアルバムです。ついに後期突入。

その前にシングル、レディーマドンナ/ジ・インナー・ライトがでます。このシングル、実は重要です。
サージェント、マジカルである意味サウンド的に頂点に達したビートルズですが、なぜこのシンプルなロックサウンドに戻ったのか。スタジオでの実験はやり尽くしてしまい、原点に戻ったのか。

B面はジョージのインドサウンドの最後の作品。ジョージの曲で初めてのシングル。この辺は前作の名残りが。インド音楽をやるには一生かけてやらなくてはいけないので、ジョージはその後ロックに戻ります。

この変化はやはりドラッグカルチャーからの離脱が大きい気がします。そしてリアルな表現に戻った。同じ日に録音したのがヘイ・ブルドッグだし。

レディーマドンナはマジカルからホワイトアルバムへの流布ですね。

そしてインド修行中に作曲したものがホワイトアルバムになります。2枚組です。アップルレーベルからのファーストアルバムでもあります。インドでスタジオ実験なんてできるはずもなく、各々がアコギで作ったんでしょうね。その感じがそのまま入ってます。ですから各々のソロの寄せ集め的な作品です。

この感じが賛否両論なんでしょうね。まとまりがないとか。バラエティーにとんでて良いとか。
僕は実は一番好きなアルバムなんです。なんていうのかな、もっともやばいアルバムで、ビートルズのむき出しの表現がリアルで、子供の時に親に隠れてこっそり聴くような、危険な感じが。それに音楽っていうよりアートを感じる。

ジャケもすごい。サージェント、マジカルの正反対。真っ白。ミニマルアート。サイケ全盛期でこのジャケはパンクでしょ。版画みたいに通し番号がついてるのもかっこいい。そして中には歌詞と写真のコラージュのポスター。

それから何と言ってもヨーコの登場ですね。ジョン&ヨーコの強烈な世界が出来上がります。

ソロ活動も目立ってきます。ジョージのワンダーウォールとエレクトリックサウンド。ジョン&ヨーコのトゥーバージンズとライフ・ウィズ・ライオンズなど。

アルバムの細かい内容は次回。