ビートルズ話し5

次は3rdアルバム"A Hard Day's Night"です。
このアルバムはビートルズの初の主演映画のサウンドトラックで、1964年当時としてはありえない全曲オリジナルです。しかも駄作なし。
タイトルはリンゴが作った造語で、文法的に間違ってます。正しくはThe night of a hard dayかな?
このころは出すシングル、出すアルバムすべて1位。トップを蹴落とすのが次ぎのシングルだったりするわけです。
そしてアメリカではビルボードチャートの1位から5位独占です!これは今だにやぶられてない。
もちろんビートルズは超多忙。どこへいってもファンに囲まれ、マスコミに追い掛けられ、安心できるのはトイレとバスルームだけだったらしい。まともな生活などできませんよ。
この映画はそんな生活を皮肉たっぷり、ユーモアたっぷりに描いた傑作です。
ビートルズの4人はもちろんそれぞれ本人役で。スターらしい気取りがなく、自然でバカで、どこのにでもいる若者っぷりが最高です。
サウンド面ではジョージ・ハリスンが当時としては珍しい12弦ギターを使用してさらに深みが増してます。当時のバーズのロジャー・マッギンはこの映画をみて、ジョージが使ってるあのギターはなんだ!?ってすぐに探し求めたらしい。
個人的にはこのアルバム、初期の最高傑作だと思います。全部いい。けっこうハードなロックアルバムです。