informationとギョベクリ・テペ

二つともl-eを立ち上げてからできた自分のユニットなんですが、とても楽しくやってます。
どっちもテーマは"超古代"。大学のころ神話学のゼミだったのがここ数年再熱しまして、学生時代に大好きだった諸星大二郎の漫画や、そこから知ったラブクラフトクトゥルフ神話もの、オーパーツ、巨石文明、装飾古墳など、その嗜好を生かしたく結成した次第。

自分の想像ですが、超古代では、宗教、哲学、自然科学、数学、芸術などはすべて同じものだったんではないか。

ギョベクリ・テペはトルコにある12000年前の遺跡で、宗教施設らしいですが周りに住居跡がないことから、文明ができてから宗教が存在するという、歴史認識を覆す遺跡なんです。純粋宗教施設なんですね。興味深い。それからこのユニットはストーンサークル、メンヒル、ドルメンなどからの影響も受けてます。

informationは様々な図文を楽譜とみなしたロック編成のバンドで、例えば装飾古墳の模様や、イースター島のロンゴロンゴなんかのまだ解明できてない模様や文字を楽器の音で解読するユニットです。古代のヘブライでは文字(すべて子音)は神の言葉であり象徴であるので、人間の声で発音してはいけないということも言われてます。informationの歌詞はすべてアルファベットの子音だけでかかれてるので、無理矢理発音するしかありません。

それから最近、真の個人主義について考えてます。それは他人にはどうにも伝えられない、個人的感情や感覚、経験といったもの。それは個人の表現にも当てはまります。でもそれはやらざるを得ない表現であり、他人には正確には絶対に伝わらない、伝わらなくても構わない、伝える必要がないものとしてある。その表現を体験する他人も、それは個人の体験でしか存在しないものである。共通認識がないというものに魅力を感じてます。