ビートルズ話し17

ということで久々の更新。今回はロック史の金字塔サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドです。
休暇を終えたビートルズアビーロードスタジオに戻りこのプロジェクトを開始するわけですが、まず両A面シングル、ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー/ペニー・レインを発表します。
これは故郷リヴァプールでの幼年期の思いでがテーマになってます。またジョンとポールの個性がよくでた組み合わせだなと思う。そしてサウンド的にはリボルバーの実験がさらに発展されたものです。特にストロベリーフィールズ
オーヴァーダビング、サウンドエフェクト、逆再生、インド楽器、オーケストラなど盛りだくさん。編集もすごい。
デモ段階では2つのバージョンがあり、最初はバンドサウンドでレコーディングを行い、別にテンポを落としてオーケストラを加えたアレンジで再レコーディングをしてます。ジョンはどっちのバージョンも気に入っていて、ジョンの依頼でジョージ・マーティンが2つのバージョンを繋げて完成させました。
この編集箇所ははっきりわかります。ボーカルが違いすぎる。
とにかくこのサウンドを4トラックで作ったっていうのがすごすぎる。
それで重要なのはこのシングルがイギリスで1位を逃したこと(それでも2位)。人気が無くなったのではなく、ついていけないファンが出て来たんですね。
ライブをやめたこと、ヒゲルックスを含め、世間的にもアイドルではなく完全にアーティストとしてのビートルズが出来上がったという記念すべき作品ではないでしょうか。

ちょっと長くなったのでアルバム本編は次回。すぐ更新するつもりです。