ビートルズ話し8

4thにいきます。"Beatles For Sale"です。4のfourと売り出し中のfor saleと掛けてます。
With The Beatlesに続き、顔つき悪いジャケですね。モノクロ写真に色を付けたもので赤ら顔。
前作は全曲オリジナルだったのですが、今作は半分カバー曲。発売をクリスマスに合わせるため、かなり急ぎだったようです。しかし仕方ないです。64年は3rdとシングルI Feel Fine/She's A Womanを立て続けに出して、ツアーして、映画やってって感じでアルバムが出せただけすごい。
それで今作はアメリカツアー中に知り合ったボブ・ディランの影響がモロに出たフォークロックアルバムです。ディランは逆にビートルズに出会いフォークからロックへ転身します。
特にジョンの曲がモロですね。冒頭のNo Reply、I'm A Loser。
20代前半にして世界のアイドルになったビートルズから"I'm A Loser(僕は負け犬)"なんて言葉がでるとは。プライバシーがほとんどない生活が彼らを追い込んでいったんですね。この後ジョンは過食症になります。
そんなジョンの内省曲を順に追っていくと、I'm A Loser(僕は負け犬)→Help!(助けて!)→Nowhere Man(どこにも存在しない男)…ついに鬱状態です→I'm Only Sleeping(眠っていたい)…そして寝たきり状態→I Am The Walrus(僕はセイウチ)→もう精神分裂病ですね。(これはジョークですよ)